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夜の静寂を破る「いびき」。ご自身や大切な人のその音に、悩まされていませんか? それは単なる騒音ではなく、睡眠の質を低下させ、日中の活力を奪うだけでなく、高血圧や心臓病などの深刻な健康リスクを示すサインかもしれません。「いつものこと」と見過ごさず、専門家の力を借りて解決への一歩を踏み出すことが大切です。
この記事では、「いびきのクリニック」で何ができるのか、原因の特定から治療法、そして信頼できるクリニックの選び方まで、あなたの疑問に分かりやすくお答えします。質の高い眠りを取り戻し、健やかな毎日を手に入れましょう。
なぜ響く?いびきのメカニズムと放置するリスク
いびきは、睡眠中に空気の通り道である喉(上気道)が狭くなり、空気が通る際に粘膜が振動して発生する音です。肥満、加齢による筋力低下、鼻詰まり、飲酒などが主な原因となり、気道を狭めます。音が大きい、リズムが不規則といった特徴は、体が十分な酸素を取り込めていないサインかもしれません。
問題は音だけではありません。いびきは質の高い睡眠を妨げ、日中の眠気や集中力低下を招きます。さらに、呼吸が一時的に止まる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」を伴う場合、心臓や血管に大きな負担がかかり、高血圧、心筋梗塞、脳卒中などのリスクを高めます。SASは居眠り運転事故の原因にもなり得るため、決して軽視できません。「たかがいびき」と放置せず、専門医に相談することが重要です。
クリニックで何をする?初診から検査までの流れ
いびきのクリニックでは、まず丁寧な「問診」で、いびきの状況や自覚症状、生活習慣などを詳しく伺います。パートナーからの情報も重要です。次に、鼻や喉の状態を医師が直接観察する「視診」、体重測定などを行い、いびきの原因を探ります。
問診・診察の結果、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われれば、睡眠中の呼吸状態を調べる検査へ進みます。多くの場合、自宅で手軽にできる「簡易検査」から行います。指や鼻にセンサーを付けて眠り、呼吸や血中酸素濃度を記録します。より詳細な評価が必要な場合は、入院して行う「精密検査(PSG)」で、脳波なども含めて睡眠と呼吸を総合的に分析。この結果に基づき、SASの有無や重症度を正確に診断し、最適な治療方針を決定します。
あなたに合う治療は?主な治療法(CPAP・マウスピース他)
いびきのクリニックでは、診断結果に応じて様々な治療法を提案します。中等症以上の睡眠時無呼吸症候群(SAS)に最も効果的なのは「CPAP(シーパップ)療法」です。鼻マスクから空気を送り、気道が塞がるのを防ぎます。保険適用で、いびき・無呼吸を劇的に改善しますが、毎晩の装着が必要です。
軽症~中等症のSASや単純いびきには、「マウスピース療法」も有効。睡眠中に専用装置を装着し、下顎を前に出して気道を広げます。手軽ですが、効果に個人差があり、歯科医との連携が必要です。原因に応じて、肥満解消のための「減量指導」、鼻炎などの「鼻治療」、扁桃肥大などに対する「外科手術」も選択肢となります。どの治療でも、禁酒や横向き寝といった「生活習慣の改善」は非常に重要です。
費用は?保険は効く?治療にかかるお金の話
いびき治療の費用は気になるところですね。診察や検査(簡易・精密)は基本的に健康保険が適用され、自己負担は1~3割です。精密検査(PSG)は入院も含め数万円程度が目安となります。
治療法の費用は異なります。「CPAP療法」は、保険適用(AHI20以上など条件あり)の場合、月々の自己負担は3割負担で5,000円程度(装置レンタル・診察料込)です。「マウスピース療法」は、保険適用(条件あり)なら数万円、自費診療だと10万円以上かかることも。外科手術の費用は内容により大きく変わります。治療開始前に、ご自身のケースで保険が適用されるか、総額でどれくらいかかるのかをクリニックでしっかり確認しましょう。
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失敗しない!信頼できるクリニック選びのコツ
良いクリニック選びが治療成功の鍵です。まず「専門性」。いびき・睡眠時無呼吸症候群の診療経験が豊富な医師(日本睡眠学会認定医など)がいるか確認しましょう。次に「検査体制」。簡易検査や精密検査(PSG)に対応できるか、または連携体制があるかが重要です。
「治療選択肢の多様性」もポイント。CPAP、マウスピース、生活習慣指導など、複数の選択肢からあなたに合った治療を提案してくれるか見極めましょう。治療は長く続くこともあるため、「通いやすさ」や「医師との相性」も大切。丁寧に説明してくれ、質問しやすい雰囲気かどうかも確認を。ウェブサイトや口コミも参考に、納得できるクリニックを選びましょう。
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